茶の湯 blog

茶の湯の魅力(私感です)

居心地の良い空間

今日は妙心寺の退蔵院に関してです。
「かこい」と呼ばれているんでしょうか、手元の辞典(昭和50年発行)には「廊下の一部を囲って」と書かれてまして、人に知られないよう、「目立たない工夫をして」つくられた茶の湯の一角があるんですね。

「かこい」は、「高麗囲い」という語もあるように、「茶の湯の空間」を意味する言葉として古い時代から使われてるようですが、退蔵院の「かこい」を写真で見ますと、私の感覚では、茶の湯の空間として十分に満足できるように思われます。

そして私は、前回書いた「既白庵」よりも、この「かこい」のほうが好きなんですけど、なぜかということについては、今後書く機会があればと思います。

そしてさらに退蔵院の「かこい」は、居心地よさそうだなあって感じられるんですけど、茶の湯の場として一番大切なことは、「居心地よく居られる」ってことだと思う私です。