茶の湯 blog

茶の湯の魅力(私感です)

昔のフリーズドライ

「全国の有名な和菓子」というWebサイトに「凍み餅」が出てまして、「和菓子」にもなってるのかという感想でした。

凍み餅は、「干し餅」などいろんな名称があり、自然凍結・自然乾燥の方法で、昔から東北地方や信越地方でつくられ、私は「保存食」としての凍み餅しか知りませんでした。
それで、「保存食」としての凍み餅は食べたことがあるんですけど、おいしくなかったですね。

「菓子としての」凍み餅は、「厳寒期につくる」ものを酷暑の時に食べるってとこがいいんでしょうねェ。
「生産できる時期と正反対の季節」に食べることで災厄を除くという考え方もあって、だから「冬至カボチャ」もそうだという説もありますね。

でも、「説」とか「理由付け」って人さまざまだし、いろいろあるわけで、そこから「思い込み」が生じることもあろうかと思います。
例えば私は、冬至になったら「カボチャを食べなければならない」と思い込んでましたね、誰に言われたわけでもないのに。

実際はカボチャも凍み餅も、どの季節に食べてもいいわけですが、現代のフリーズドライ製法じゃない「昔ながら」のやり方でつくられた凍み餅だったら、製造過程に思いを馳せながら盛夏に食べるのもいいと思いますね。

なお、寒い季節にしかつくれないという江戸時代からの干菓子がありまして、それについては次回に。