茶の湯 blog

茶の湯の魅力(私感です)

茶の湯の心と形(15)

前回、十三代三輪休雪の「エル・キャピタン」の話になっちゃいましたから続けますが、放送番組の中で小野正嗣キャスターと柴田祐規子アナウンサーが、エル・キャピタンを見せてもらうシーンがあります。

そのテレビ画面を撮影したのが以下の写真で、小野キャスターがエル・キャピタンを手に取っています。

ご覧いただけたらわかると思いますが、どこから飲もうか?

・ ・ ・ って迷うと思いますね、口縁の形が複雑で。

 

それで、飲むのもたいへんだと思いますけど、もしその茶碗でお茶を点てるとしたら、さらに容易でなかろうと想像します。

とにかく、十字型みたいに見える口縁と見込みですし、そのうえ、丈が高くて「深い」んですよね。

ですから、薄茶なら何とか点てられたとしても、濃茶は練れないだろうと想像しますが、薄茶を点てるにしてもですね、碗の中に手が入らないでしょうから、茶筅の柄を異常に長く作るとか、一般的な茶筅の柄に何かを取り付けて柄の長さを伸ばすとか、そうでもしなければ、碗内で茶筅が振れないだろうと思いまして、それでもし茶筅を使うことができないとすれば、別の碗で茶を点てて、エル・キャピタンに移すしかないのかなあ?

なんてあれこれ空想しますけどね、番組ではエル・キャピタンで薄茶が出されてますけど、点てるシーンはありませんでした。

 

あの、エル・キャピタンを衣裳に例えるなら、ベネチアカーニバルの最もすごい衣裳でしょうかネ、私はベネチアに行ったことないので、テレビで見るだけですけど。

 

それで、次は私の話ですが、ベネチアカーニバルに行ってすごい衣裳を「着てみたいか」って言ったら、いいえ、いいえ、私、ベネチアカーニバルに行かなくていいし、「木綿の着物」みたいのが一番心になじむし、気持が休まるし、心地いいし、それで十分に気分よく居られる ・ ・ ・ ってことです。