茶の湯の心と形(24)
一畳台目や二畳の茶室に入った体験が無い私でして、いったい「どんな感じがするんだろうか?」という興味で、広間のうち二畳だけを使ってみたことがあります。
その部屋は京畳ではなく、実測してませんからわかりませんが、小さい畳なので、とても狭く感じるかと想像してました。
それで、私が点前で客は三人としましたから、二畳に四人というわけなんですけど、実際には「とっても感じ良くて」びっくりしたんですね、イヤア、ほんとに意外でした。
アノ、狭隘感を感じなかったというのが全く不思議でして、頭脳的に想像することと実際の感じでは「全く異なる」ことがあるんだなあって、つくづく思ったことです。
そして、主客が「近い」と感じましたね、ホント。
「膝を突き合わせる」って言葉がありますけど、まさにそんな感覚でした。
・ ・ ・ そこで疑問なのが台目構についてでして、(1)台目構は狭い茶室をさらに狭く感じさせると思いますから、どうしてわざわざそんなことをするんだろうかということで、二つ目は(2)せっかく主客が「近づけるように」考えて部屋を狭くしてるのに、中柱や袖壁で「主客を隔てる」という、相反することをするのはなぜ?
ってことでして、私の想像を次回にちょっと書いてみたいです。