茶の湯 blog

茶の湯の魅力(私感です)

筵天井

茶の湯の心と形」という表題が28回も続いちゃいまして、これじゃあ表題の意味が無いと思いましたから、その都度、別の表題をつけることにしました。

それで今日ですが、気持の上では台目構に共通するものがあると思いますので、落天井のことをちょっと書いてみたいです。

 

注目したいのは筵天井でして、まず、点前座の落天井そのものが、貴人、あるいは客に対してへりくだり、そこが下座であることを視覚化するものですが、その上さらに筵天井で、素材が蒲や真菰ですと、亭主が「身を低くして応接する」態度が強調されると思います。

 

イヤァ、真菰の天井なんて、モウ、素材だけのことを言えば、あばら家同様ですからね。

でも実際はものすごく注意深く作ってありまして、「見かけ」が「粗末に」見えるようにと、わざとそうしてるわけでして、私は真菰の天井ってものすごくいいと思いますし、気持ち的にホッとするものがあるように思います。

たまらなく素晴らしいと思いますネ、真菰の天井。

 

今回は点前座の落天井のことだけ書きましたが、落天井に蒲や真菰、また、掛込天井や平天井に野根板を使う場合、現代ではどうやって入手するのかなあ?

・ ・ ・ なんて、余計なことまで考えちゃうことです。